シリコンプロテーゼを使用し鼻を全体的に高くする手術で鼻の付け根には効果的です。プロテーゼには
I 型と
L 型がありますが、鼻先の皮膚が薄くシリコンの使用が難しい場合、I 型が第一選択となります。
鼻先用のL型にはソフトシリコンを使用します。デリケートな鼻先には刺激の少ない柔らかい素材が欠かせません。
L型プロテーゼ法隆鼻術前後
副作用・リスク:はれや内出血時1〜2週間あり
鼻先の高さにこだわる場合、シリコンプロテーゼに限界があるため、
鼻先軟骨移植や鼻先形成術(詳細は下記を参照)の併用が必要となる場合があります。細さと高さが出せる処置法となっていて、さらに効果的です。
プロテーゼ法は高さを出せば出すほど鼻の皮膚にはやさしくないので、適度な高さがおすすめです。とくに鼻先の皮膚は菲薄化(薄くなる現象)を加齢とともに起こしやすいので注意が必要です。
処置は鼻腔内で行われるので外に切開跡は出ません。1週間後に抜糸です。プロテーゼ法は鼻根部の処置がメインで、血管が豊富にあるため、腫れが出る処置法となります。早くて1週間、2週間で落ち着く場合が多いです。
処置費用
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税抜 |
税込 |
プロテーゼ法隆鼻術 |
I型 |
240000円 |
264000円 |
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L型ソフトプロテーゼ |
270000円 |
297000円 |
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注入法に代わるプチ隆鼻術の主流となり得るのがY-koスパイラル糸による方法です。針孔で糸を挿入し引き上げ、鼻スジと鼻先延長が可能です。鋭くない針であるカニューラで挿入することにより組織ダメージが避けられ、糸も吸収性のため安全です。1年以内で糸は吸収されますが活性化されたコラーゲンに代わるため、隆鼻効果はある程度持続します。
Y-ko糸には
鼻背用と
鼻先用があります。
鼻先用は60mmほどの長さとなっていて、高さとスジを出すには最適です。1本でもできますが、効果を出すには2本以上がよいかと思います。
カニューラとよばれる鈍針にスパイラル糸が入っていて。一つの針穴で挿入可能となっています。針穴は皮膚表面にできますが、どうしても隠したい場合は鼻腔内に針穴を作ることも可能です。
局所麻酔で行われます。処置後のはれは注入法と同程度のむくみが数日〜1週間あり、麻酔などによる内出血が出る場合、1週間前後の経過が必要です。
鼻背部用Y-ko糸挿入前後
副作用・リスク:むくみは数日〜1週間あり、内出血みられる場合は1週間前後でひく
鼻先用Y-koは40mmほどの長さとなっていて、鼻先を押し上げて尖らせる効果があります。こちらもやはり2本いじょうが効果的です。
鼻先用Y-ko糸挿入前 後
副作用・リスク:むくみは数日〜1週間あり、内出血みられる場合は1週間前後でひく
鼻背用と鼻先用Y-koを併用してハンプ(鼻骨隆起)や下垂した鼻先を修正することもできます。
鼻背+鼻先Y-ko糸挿入前後
副作用・リスク:むくみは数日〜1週間あり、内出血みられる場合は1週間前後でひく
鼻先用の短いY-ko糸を鼻根部それぞれ最低2本ずつ必要となります。もちろん本数が多ければ多いほど効果が出しやすいです
Y-ko糸のメリットとデメリットについてですが、まず(とくに注入に比しての)メリットは:
・組織壊死を起こさない
・視野障害等などの心配はない
・固形であるため形の保持がよくヒアルロン酸のようによこに流れたりはしない
デメリットは:
・吸収糸のため永久効果はない
なぜ溶けない永久糸を使わないのか、それはよく聞かれる質問です。永久性のある非吸収糸は問題を起こしたりすることがあるからです。化膿やひきつり、そして将来的に糸の輪郭が見えたりすることもまれにあります。これらは非吸収糸の顔の糸リフト法で見られた現象です。
処置費用
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税抜 |
税込 |
Y-ko糸隆鼻術 |
1本 |
20000円 |
22000円 |
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ヒアルロン酸の注入となります。
ヒアルロン酸注入前後
副作用・リスク:むくみは数日〜1週間あり、内出血みられる場合は1週間前後でひく
ヒアルロン酸はコラーゲンとともに皮膚の構成成分である注入剤です。注入後皮内のコラーゲン生成が活性化され、ある程度の効果が期待できます。1年前後の持ちとなります。
ただ最近、おすすめするクリニックは少ないかと思います。注入剤は血管に入ることがあり、とくに鼻注入は組織壊死を起こしたり、目に逆流し視野障害を起こしたりすることがあるため危険だからです。
それにヒアルロン酸は柔らかいジェルであるため、よこに移動したり、すぐ効果が薄れることがよくあり、欲張って再注入したりすると、また移動してしまうと鼻根部あたりが厚ぼったくなり、映画の’アバター’にちなんでその呼び名をされることが多いです。
ヒアルロン酸に慣れて、どうしてもそれで隆鼻術したい場合は鈍針カニューラを使用しての注入となります。
処置費用
ヒアルロン酸製品名 |
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税抜 |
税込 |
ジュビダーム |
ボリューマ1本 1.0cc |
50000円 |
55000円 |
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ボーリフト 1.0cc |
50000円 |
55000円 |
レスチレン |
1.0cc |
40000円 |
44000円 |
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0.5cc |
30000円 |
33000円 |
人工物に抵抗があり、どうしても自家組織で隆鼻術を行いたい場合は耳介軟骨移植の方法があります。
耳介後部より切開し、軟骨を採取
副作用・リスク:はれや内出血は1週間前後の経過が必要となりますが、その間、ガーゼとテープで圧迫されます
この場合、鼻根部用の
I 型と、
鼻先用の2種類からなり、それぞれの処置を別々で行うか、または両方を一緒に行うこともあります。
鼻背+鼻先耳介軟骨移植前後
副作用・リスク:はれや内出血時1〜2週間あり
軟骨移植にはメリットがある反面、デメリットもあります。メリットから述べていきますと:
・自家組織のため拒否反応や炎症反応を起こしにくいこと
・鼻の皮膚や組織に負荷がかかっても軟骨は馴染んでいく
デメリットとしては:
・量がシリコンほど確保できない
・とくに鼻根部は湾曲することがあり、シリコンのようには調整しにくいところがある
採取できる量が少ないため、思いきり鼻根の高さを出すのは難しく、また無理をして高さを出したとしても、シリコンのような構造の滑らかさがないため、ごつごつした感じの隆鼻となるので、ひかえめな高さが軟骨移植の場合、ちょうど良いというわけです。
鼻先の場合、逆にシリコンプロテーゼよりは軟骨がよく使用される素材です。シリコンは鼻先の皮膚に良くないためあまり厚さや硬さを出せないが、軟骨ではある程度の量を移植をしてものちに自然と馴染んでいくところがあり、鼻には無理がかからないところがあります。
鼻先の軟骨移植は実際には
鼻先形成術(詳細は下記を参照)と併用することがよくあります。細さと高さが出せる処置法となっていて、さらに効果的です。
軟骨移植の実際は次のようになっています:
鼻根にI型の耳軟骨片からつなげて2−3枚重ねたものを移植
鼻先用にもひし形の軟骨編を3−4枚重ねて移植
処置は鼻腔内で行われるので外に切開跡は出ません。吸収糸で縫合することが多く、抜糸はないです。圧迫テープは4−5日ほど要し、テープ除去の1週間後から洗浄やメークが可能となります。1~2週間のはれや内出血がみられることが多いです。
処置費用
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税抜 |
税込 |
耳介軟骨移植法隆鼻術 |
I型 |
240000円 |
264000円 |
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鼻先 |
150000円 |
165000円 |
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I型+鼻先 |
300000円 |
330000円 |
鼻先の軟骨組織等を処理し鼻先に
細さと
高さを出す手術です。傷跡が見えないクローズ法(鼻腔内法)で行います。鼻先軟骨の縫合を行うことにより、ダンゴ鼻を修正します。
鼻先形成術前後
副作用・リスク:鼻先のみの手術の場合、はれや内出血あまりみられませんが、5日間のテープ固定があります
高さを積極的に出したい場合、軟骨移植術の併用を行います。耳軟骨を利用して鼻先にさらなる尖り感を出します。
術後、抜糸等はないですが、形を整えるために5日間ほどのテープ固定が必要です。テープ除去後、経過の良い場合はほとんど腫れもなくそのまま社会復帰の場合もあります。むくみがある場合はメークでカバーが必要となります。
実際の術法は:
鼻先の鼻翼軟骨上を?離し
鼻翼軟骨を縫合し
鼻翼軟骨を部分切除し
必要あれば耳軟骨移植
処置費用
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税抜 |
税込 |
鼻先形成術 |
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240000円 |
264000円 |
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+耳軟骨移植 |
+50000円 |
+55000円 |
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+鼻根プロテーゼ |
+100000円 |
+110000円 |
プロテーゼ、鼻先形成、そして通常の耳軟骨移植をしても鼻先の尖り具合が物足りない場合、鼻中隔延長術、つまり鼻の正中にあって左右の鼻腔を仕切る鼻中隔とよばれる軟骨を長くさせることで鼻先に高さと細さを出す処置のことです。
鼻中隔延長術前後
副作用・リスク:鼻先のみの手術の場合、はれや内出血あまりみられませんが、5日間のテープ固定があります
この延長術には自家軟骨(本人の軟骨)が使われますが、鼻中隔軟骨一部と耳軟骨から採取となります。
実際の処置:
鼻の正中にある鼻中隔軟骨
鼻中隔先に移植軟骨を縫合
形を整えるため5日間ほどテープで固定します。テープ除去後、はれがなければ簡単なメークでカバーでき、内出血や目立つむくみあれば2週ほどで落ち着きます。
処置費用
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税抜 |
税込 |
鼻中隔延長術 |
単独 |
300000円 |
330000円 |
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+シリコンプロテーゼ |
+100000円 |
+110000円 |
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魔女鼻といわれ、鼻先の垂れ下がった状態を修正する処置です。鼻先を挙げることでより均整のとれた鼻になります。
鼻先挙上術前後
副作用・リスク:鼻先のみの手術の場合、はれや内出血あまりみられませんが、5日間のテープ固定があります
上記の
鼻中隔延長術と逆の手法となっていて、
鼻中隔軟骨を短縮させる方法です。それだけではあまり効果がないため、鼻翼軟骨の縮小も必要なため、鼻先形成も一緒に行う必要があります。
実際の処置法:
鼻中隔軟骨短縮と鼻翼軟骨縮小
鼻先挙上術の経過はほとんど鼻先形成術と同様で、5日間のテープ固定の後、メークは可能となり、抜糸はありません。
鼻先挙上術は鼻橋部への耳軟骨移植を一緒に行うことがあり、鼻先の上がった感じを相対的に強調させるためです。
処置費用
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税抜 |
税込 |
鼻先挙上術 |
単独 |
250000円 |
275000円 |
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+鼻橋部耳軟骨移植 |
+50000円 |
+55000円 |
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鼻穴の入り口までで切開跡を短く、鼻の外に出ないようにする
内側法(鼻内法)と、小鼻のよこまで外に切開跡をつくる
外側法(鼻外法)がありますが、後者が効果的なため主に行われています。
小鼻縮小術鼻外法前
後
副作用・リスク:はれや内出血はほとんどないですが、縫合部見えるため1週間マスク必要
しかし
鼻内法でもある程度の効果が出せるので、最近人気です。とくに今、
ナチュラル整形がさらに求められるようになったため、その場合はこの方法が一番よいでしょう。
実際の処置法は:
内側法
外側法
小鼻縮小術は皮膚の?離などがないため腫れは少ないです。鼻外法は切開創にテープが当てられますが、希望であれば翌日から除去可能となり、7日目くらいに抜糸で、鼻外法の赤みは数週ないし1-2か月ほどある場合がありますが、小鼻のよこは溝となっているため目立ちにくくメークでカバーしやすい部分です。
処置費用
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税抜 |
税込 |
小鼻縮小術 |
内側法 |
160000円 |
176000円 |
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外側法 |
180000円 |
198000円 |
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人中短縮術は、別名リップリフトともよばれ、鼻から上唇にかけての長さが長く感じて、面長の印象を解消したい若い方、または老けた印象を解消したい年配の方に行われる処置です。
リップリフト前後
副作用・リスク:上唇のはれや内出血がみられること1週間前後あり、縫合部も見えるため1週間マスク必要
とくに最近の若い方には人気の処置となっていて、顔を小さく見せたいという願望と同時に唇を厚く上向きにしたい最近のトレンドが重なって、希望者が多くなっている現状です。
実際の処置法:
下図のように鼻下に幅5mm前後の皮膚を切除した上で、唇方向に皮下?離し口輪筋とよばれる筋肉をあらわにし引き上げ、皮膚縫合する。
人中短縮術は皮膚と筋肉?離を行うため、腫れが上唇にまたがって現れることが多いです。大きい腫れが出る場合、数日から1週ほど目立ち、細かいむくみは2-3週間までつづくことがあります。6日目ころに抜糸し、その後メークは可能です。
傷の赤みは数か月から1年(個人差)みえることがあり、メークでカバーします。後には白い線として残ることがあり、目立たなくなりますが、完全に消えることはないです。
当処置は皮膚切除を行うため、もとに戻すのは不可能です。また、ガミースマイル(歯茎が見えやすいタイプ)を悪化させることがあるので、そういった場合はこの処置は禁忌です。
似たよう効果を出すことができるプチ整形といえば、上唇のヒアルロン酸注入とボトックス注入の組み合わせがあり、口輪筋の力を抑えた上で唇を上方向に膨らますと一時的に人中短縮効果が得られます。まずこの方法である程度シミュレーションしてから本格的な手術に踏み切ることがよいのではないでしょうか。
処置費用
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税抜 |
税込 |
人中短縮術 |
単独 |
250000円 |
275000円 |
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ワシ鼻などで隆起した鼻骨を削ることで、より整った鼻の形にします。局所麻酔でも可能な骨削りとなっていて、すっきりした鼻のラインに生まれ変わります。
ハンプ削り前後
副作用・リスク:はれや内出血時1〜2週間あり、4~5日間のテープ圧迫があります
骨削りと言ってもハンプは鼻骨成分と軟骨成分からなっており、直線に近い横からの鼻背部線を得るには両方削る必要があります。
実際のハンプ削り:
軟骨削りにはメスと剪刀(はさみ)を使い、鼻骨成分は医療用ヤスリだけで行うとあまり効果がないため形成ノミを使い、あとはヤスリで整える、という具合で進めていきます。
鼻骨は血管が豊富なため4-5日間テープ圧迫した方が腫れを最小限にできます。腫れや内出血は1-2週間あり、とくに柔らかい目周辺に内出血が及ぶ場合は2週目まで目立ちます。テープがとれた6日目からは徐々にメークでカバーできるようになります。吸収糸を利用のため抜糸はありません。
ハンプ削りだけだとスジの細さが物足りない場合があり、とくに鼻骨が発達している方だと、スジが細く見えないことがあります。その場合
シリコンプロテーゼ(ハンプ削りした上)で整えると鼻骨骨切りをしなくても鼻を細くみせることができます。
処置費用
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税抜 |
税込 |
ハンプ削り術 |
単独 |
250000円 |
275000円 |
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+シリコンプロテーゼ |
100000円 |
110000円 |
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厚さのある鼻骨を、ハンプ削りに加えて、さらに横の幅も狭めるための処置です。立体的に鼻を細い筋にし、側面からストレートなラインに仕上げる方法となります。。
鼻骨骨切り術前後
副作用・リスク:はれや内出血は2~3週間あり、1週間のテープ圧迫があります
本処置は
全身麻酔か静脈麻酔下で行う方がよいです。鼻骨には血管とともに神経も発達しているため局所麻酔だけでは痛みを消すことができません。
実際の処置:
ハンプ(鼻骨隆起)を削ったあと、
鼻骨の基部を切り、
骨折させ、中央に押し寄せて、骨を細くさせていきます。出血することが多く、圧迫止血が必要です。
テープ圧迫はハンプ削り単独のときよりも広範囲に行います。1-2週間テープ圧迫が必要です。腫れや内出血は目周辺にまわることが多く、2-3週間の目立つ腫れや内出血が現れることが多い処置となります。
本処置のみで手術を行うことがありますが、だいたい鼻先の広さも気になる場合が多いです。
鼻先形成術と一緒に行うことが多い処置法となります。やはりスジが物足りない場合はシリコンプロテーゼで細さをさらに出すことになります。
処置費用
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税抜 |
税込 |
鼻骨骨切り術 |
単独 |
300000円 |
330000円 |
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+シリコンプロテーゼ |
+100000円 |
+110000円 |
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+鼻先形成術 |
+100000円 |
+110000円 |
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+鼻先軟骨移植 |
+50000円 |
+55000円 |
。全身麻酔代 50000円 (税込55000円)