よく知られていることですが、欧米人とアジア人の希望する鼻の美容外科処置はお互いのほとんど真反対なことを望みます。簡単に言うと、東洋人は鼻の高さを切に求めるのに対して西洋人は低くしたいのに一所懸命です。
しかし、両者とも又は世界のあらゆる地域には共通して気になる鼻の形または悩みがあります。いわゆる’
だんご鼻’です。なぜそういう鼻をきらうのかそれぞれの理由は違うところがありますが、治療の上ではほとんど同じことが行われます。
’ダンゴ鼻’を修正するいくつかの
美容対策について述べてみたいと思います:
1.
Y-ko糸プチ隆鼻 最近のプチ隆鼻術の主役は糸です。糸リフトなどに使われる吸収糸が鼻を高くできることが分かり、鼻先に使うことで鼻先がリフトされ、細さが出ることでダンゴ鼻が解消できるのがこのY-ko糸です。
ダウンタイム(回復期間)がほとんどなくヒアルロン酸などの注入剤のような手軽さででき、ヒアルロン酸よりは長持ちです。
安心な
吸収糸でできているため半年内で糸が吸収されますが、コラーゲン再生が刺激されることにより効果がある程度持続すると言われています。
ハンプ(鼻骨隆起)などで相対的に下がってダンゴ鼻っぽくみえる鼻先に使用すると、鼻先が上がりきれいなスラリ鼻に見せることもできます。
具体的な方法としては、既製品の
カニューラ針(鈍針)と糸のセットで直接鼻先に数本を鼻橋(鼻先と人中をつなぐ部分)に直接挿入し、鼻先の針穴でつります。もちろんヒアルロン酸注入と同様、局部麻酔下で,数分ほどで完了です。
2.
BNLS脂肪溶解法 ダンゴ鼻のボリューム感はだいたい
鼻翼軟骨(鼻先の軟骨)とその上にあるに乗っかっている
軟骨前軟部組織が関与しています。
BNLSとよばれる最新の
脂肪溶解法はこの脂肪に作用することがよくあり、ダンゴ鼻の治療法として活躍しています。。
BNLSとは最新の脂肪溶解注射法(
メソセラピー)となっていて、
8種類ほどの脂肪溶解剤とリンパ液循環促進剤が含まれます。従来のメソセラピーと違って
、1-3回ほどの治療で効果が見られることがよくあります。
方法は簡単で、BNLS液を直接注入し、
カニューラ(鈍針)を使用するためほとんど内出血はなく、数日後から徐々に効果が現れます。
当方法は脂肪溶解がメインの作用となっているので、後ほど述べる軟骨の処置法や上記の糸鼻リフトと組み合わせるとよいでしょう。
3.
ヒアルロン酸注入法 鼻先の中央に
ヒアルロン酸を注入することにより高さを出すことで細さを感じさせることが目的となりますが、厚ぼったい皮膚の場合はあまりその効果が現れず、多めに注入すると、まわりに波及し余計ダンゴ鼻に見える場合があるので、鼻先の注入には注意が必要です。
皮膚の薄い(皮下脂肪が少ない)場合だと効果が出しやすいでしょう。
鼻のヒアルロン酸注入又は別のフィラーである
レディエッセの注入は鼻の組織ダメージを起こすことがあり、最近敬遠されがちです。それに代わり上記のY-ko糸による処置がよく行われるようになっています。