ピコレーザーとは、
最新技術を搭載したレーザー機器のことで
その
発信するレーザーが
ピコ秒単位で照射され
従来のナノ秒発信レーザーに比べると
1000倍も
速いということです。
レーザー発信が
速いとは
どういった
メリットがあるのか❓
・小さなエネルギーで
大きい効果が得られる
・その上
皮膚ダメージが
少ない
・結果として
ダウンタイムも
ほとんどない
・
少ない回数で
より高い効果が得られる
さらに、今までなかなか適応しにくかった
色素の濃い肌、
つまり、
スキンタイプⅤやⅥの肌にも
使えるようになったことです!!!。
ピコレーザーには波長532nm, 755nm,そして1064nm
のレーザーが使われています。
とくに
755nmは選択的な
メラニン吸収が良いため
血管等が傷つきにくく出血がほとんどないのです。
これにより
ダウンタイム(回復期間)は
ほとんどありません。
赤みがあっても
2-3時間ないし24時間で治まります。
755nmはピコレーザー機器では重宝され
次のような
お悩みの美容ケアに画期的な効果が期待できます:
1.
色素性疾患(シミ・そばかすなど)
2.
皮膚タルミ・シワ
3.
毛穴の黒ずみ
4.
ニキビ
5.
ニキビ跡
6.
タトゥー除去(刺青)
それではその一つずつの治療の詳細をみていきましょう。
1.色素性疾患の治療
従来の色素疾患の治療には
Qスイッチレーザーで部分的なシミを焼き
広範囲なシミ・そばかすには光(IPLまたはフォト)
が使われてきましたが
Qスイッチのかさぶたや副作用
IPLの物足りなさを実感した方多いかと思います。
ピコレーザーは両者の機能を備えており
しかも1000倍もの速さで発信します。
痛みが全くないというわけにはいきませんが
ゴムではじく程度の痛みが感じられます。
755nmはメラニンに集中した反応が特徴です。
老人性色素斑(普通シミ)であればかさぶたはほんの少し。
照射直後からでも洗顔・メイクが可能です。
アザ(太田母斑や扁平母斑)にも有効です。
西洋人の肝斑に効果的です。
アジア人の肌にはピコレーザートーニングと呼ばれる
機能を1-2回行い、その後美白剤の併用をお勧めします。
ピコレーザーは特定の色素病変だけでなく
肌全体のトーンも明るくする効果があることが分かります。
ピコレーザーは他のレーザーに比べて間違いなく副作用が抑えられて
います。新たな色素沈着を起こすことなく十分配慮した上で照射していく
必要があるでしょう。まれに副作用を起こした場合でも一時的なものなので
美白ケアをしながら経過観察・加療すれば消退していく諸症状です。
2.
タルミ・シワのケア
ピコレーザーには回折レンズ(光線を屈折させるレンズ)を採用した
フォーカスハンドピースがあり
フラクショナルレーザーの機能を兼ね備えています。
Noダウンタイムを可能にした画期的な
ハンドピースとなっています。
このフォーカスレンズの照射により
表皮内にミクロの
組織破壊が起こり
表皮
の表面に
ダメージはなく
755nm使用のため
内出血も起こりません‼
これは
ピコ秒のレーザー発信だからできるもので
ナノ秒では不可能なのです。
照射 LIOB=表皮内破壊 24時間後真皮内炎症
この
表皮内の組織破壊(LIOB)が
24時間後に
真皮内炎症を誘発し
その後真皮内の
コラーゲンや
エラスチン
といった繊維の産生が促されます。
結果として・・・
肌の
引き締めと
弾力性の向上⤴⤴⤴
後に示す
毛穴の引き締め
ニキビ跡などの傷痕の修復・再生
が期待できます。
もちろんトーンがダークな肌でもOKです。
フォーカス機能は
表皮内に限定される皮膚ダメージのため
極力副作用の出現がないように作られていますが
どうしても肌が敏感な方には
まれに色素沈着等の一時的な副作用を
起こすことがあります。
3.
毛穴のケア
毛穴のケアには
先述の
フォーカスハンドピースが
有効です。
ピコレーザーの照射で形成された
表皮内組織破壊(LIOB)により
毛穴のリモデリングが行われ
コラーゲンとエラスチンの増産による
引き締めも毛穴を
より目立たなくしてくれます。
もちろん
ダウンタイムなしです。
4.
ニキビ跡の治療
ニキビ跡も
フォーカスレンズハンドピースの
適応となります。
何と言っても
24時間内で赤みが消え
ダウンタイムはほとんどなしというところが
フラクショナルレーザーとの
大きな違いではないでしょうか。
2-3回ほどの照射で
ある程度の効果が得られます。
5.活動性ニキビの治療
活動中のニキビにはケミカルピーリングが
主な治療法で
抗生剤とビタミン剤の内服で
体の内側からの治療も行い
これらが太刀打ちできないとき
光治療(IPL)がよく行われてきました。
ピコレーザーがさらにこれらの療法より
有効であることが最近分かってきました。
ダウンタイムなしで行えることが
今後の治療方法に一石を投じる方法と
なり得るのではないかと思われます。
具体的な方法としては
まずケミカルピーリングで毛穴をきれいにした後
炎症部位緩和のため
ピコレーザーのZoomハンドピースでニキビの炎症部分に照射し
必要な場合血管レーザーによる赤みの緩和も行い
最後に表皮のターンオーバー
真皮と毛穴の再構成のため
フォーカスハンドピースで全体的に照射します。
この方法を3~4週間に一回の頻度で
2~4回繰り返すと
効果がみえてきます。
繰り返しになりますが
お肌のトーンがダークの場合でも
もちろん照射可能な治療法です。
5.タトゥー(刺青)除去
タトゥー(刺青)除去こそ
ピコレーザーの本領発揮となる
美容ケアです。
従来のQスイッチレーザー(ナノレーザー)と比較して
ピコレーザーでは
より安全に
より少ない治療回数で
同様かもしくは
それ以上の治療効果を
生み出すことができます。
とくに
755nmは
今まで難点だった
青と
緑色のタトゥー除去が可能。
赤・橙・黄色を得意とする
532nm
と合わせれば
タトゥーの
全色を網羅する
治療が行えます。
レーザーによるタトゥー除去は
まれに一回の治療で
可能な時もありますが
だいたい
8~18週間に一回のペースで
最低3~4回ほどの回数が
必要となります。
ピコレーザーは
比較的出血が少ない方ですが
体質とパワーによっては
微出血がみられることもあり
数日で乾燥し
かさぶたとして落屑します。
以上がピコレーザー又はピコ秒レーザー
のお話でした。
ご質問等はお問合せ下さい。
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